医学のたまご
海堂 尊著/理論社
そこかしこにいろいろな作品の登場人物が顔を出し、
それを探しているだけでも楽しいもの。
ちょっと落ちこぼれの中学生・曽根崎薫は、
父親の作った適性テストで全国1位を取ったからさぁタイヘン!
文部科学省肝いりのプロジェクトに抜擢され、
東城大学医学部で学ぶはめに。
中学生に医学の研究!?そんなのムリムリ!
のほほんとした中学生が、まわりにかつぎあげられて
医学部の学生になるてんやわんやを綴ったもの。
医学になどまるで興味がないのに、チヤホヤされることに浮かれる
様子など、子供の小ずるいところもしっかり描かれている。
しかし!・・・何よりひどいのは一部の大人。
相変わらず海堂さんは、利権に執着した汚い大人を描くのが上手いなぁと
妙なところで感心したりして。
ま、それでも「良心」のあるきちんとした大人も存在しているから
救われるんですけれどもね。
中学生にも読めるようにと書かれただけあって、
今までの海堂作品に比べるとシンプル。
イラストもかわいくて、個人的には頁の数字がひとつひとつ卵型になっているのがツボ。
背表紙に描かれたキュートなイラストの意味は、最後まで読むと意味がわかります。
気になったことといえば、近未来の話なのに、薫の言動が妙におっさんくさいこと。
思わず近未来どころか、過去の話かと思いましたよ。
そうそう、この物語の真のヒーローは薫のパパなんじゃないかしらん。
それにしても出世したのね、田口センセ。
★★★★
海堂 尊著/理論社
そこかしこにいろいろな作品の登場人物が顔を出し、
それを探しているだけでも楽しいもの。
![]() | 医学のたまご (ミステリーYA!) (ミステリーYA!) (2008/01/17) 海堂 尊 商品詳細を見る |
ちょっと落ちこぼれの中学生・曽根崎薫は、
父親の作った適性テストで全国1位を取ったからさぁタイヘン!
文部科学省肝いりのプロジェクトに抜擢され、
東城大学医学部で学ぶはめに。
中学生に医学の研究!?そんなのムリムリ!
のほほんとした中学生が、まわりにかつぎあげられて
医学部の学生になるてんやわんやを綴ったもの。
医学になどまるで興味がないのに、チヤホヤされることに浮かれる
様子など、子供の小ずるいところもしっかり描かれている。
しかし!・・・何よりひどいのは一部の大人。
相変わらず海堂さんは、利権に執着した汚い大人を描くのが上手いなぁと
妙なところで感心したりして。
ま、それでも「良心」のあるきちんとした大人も存在しているから
救われるんですけれどもね。
中学生にも読めるようにと書かれただけあって、
今までの海堂作品に比べるとシンプル。
イラストもかわいくて、個人的には頁の数字がひとつひとつ卵型になっているのがツボ。
背表紙に描かれたキュートなイラストの意味は、最後まで読むと意味がわかります。
気になったことといえば、近未来の話なのに、薫の言動が妙におっさんくさいこと。
思わず近未来どころか、過去の話かと思いましたよ。
そうそう、この物語の真のヒーローは薫のパパなんじゃないかしらん。
それにしても出世したのね、田口センセ。
★★★★
ジェネラル・ルージュの凱旋
海堂 尊著/宝島社
相変わらず突っ走ってます。
ジェネラル・ルージュって何?とお思いの方は
読んでお確かめを。
愚痴外来講師・田口の元に内部告発文書が投げ込まれる。
田口の親友である救命救急部長・速水が収賄をしているというもの。
どうしても信じられない田口は、独自に調べることに。
教授同士の足の引っ張り合い、火喰い鳥・白鳥、
ドミノクイーン・姫宮の登場と次々と難問はふりかかり・・・。
最後の最後にちらりとラブシーンらしきものが登場するのですが、
なんというか、典型的な昼メロ(ソフト昼メロ)なのですよ。
海堂さん、ラブシーンは苦手とみましたので、無理に入れなくも
良いのじゃないかなぁ。
逆に笑いを誘われたのは私だけかしらん。
途中途中にいわゆる「事件」や「事故」が挿入されて、
そこはすごくおもしろくなるのだけれど、倫理委員会のシーンは
正直ちょっと飽きましたー。
最後まで一気にというより、山になって間延びしての繰り返しかも。
それにしても、「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行する
この作品。内容やパワーはどちらも見劣りしないので、
その筆力はすごいなぁと思うばかり。
順序としては、
「ナイチンゲールの沈黙」→「ジェネラル・ルージュの凱旋」→
「螺鈿迷宮」と読むのがベストかと。
この順番で読めば、いろいろなことがすっきり片付きますよ。
でも、本当に医療現場では男性がルージュをなんてことが
あるのかしら。ものすご〜く気になったんですけど。
ちなみに、「ナイチンゲール〜」の時は感じなかったけれど、
「ジェネラル〜」を読んだら猫田師長は余貴美子さんの
イメージが強くなったのですが、いかがでしょうか。
★★★★
海堂 尊著/宝島社
相変わらず突っ走ってます。
ジェネラル・ルージュって何?とお思いの方は
読んでお確かめを。
![]() | ジェネラル・ルージュの凱旋 海堂 尊 (2007/04/07) 宝島社 この商品の詳細を見る |
愚痴外来講師・田口の元に内部告発文書が投げ込まれる。
田口の親友である救命救急部長・速水が収賄をしているというもの。
どうしても信じられない田口は、独自に調べることに。
教授同士の足の引っ張り合い、火喰い鳥・白鳥、
ドミノクイーン・姫宮の登場と次々と難問はふりかかり・・・。
最後の最後にちらりとラブシーンらしきものが登場するのですが、
なんというか、典型的な昼メロ(ソフト昼メロ)なのですよ。
海堂さん、ラブシーンは苦手とみましたので、無理に入れなくも
良いのじゃないかなぁ。
逆に笑いを誘われたのは私だけかしらん。
途中途中にいわゆる「事件」や「事故」が挿入されて、
そこはすごくおもしろくなるのだけれど、倫理委員会のシーンは
正直ちょっと飽きましたー。
最後まで一気にというより、山になって間延びしての繰り返しかも。
それにしても、「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行する
この作品。内容やパワーはどちらも見劣りしないので、
その筆力はすごいなぁと思うばかり。
順序としては、
「ナイチンゲールの沈黙」→「ジェネラル・ルージュの凱旋」→
「螺鈿迷宮」と読むのがベストかと。
この順番で読めば、いろいろなことがすっきり片付きますよ。
でも、本当に医療現場では男性がルージュをなんてことが
あるのかしら。ものすご〜く気になったんですけど。
ちなみに、「ナイチンゲール〜」の時は感じなかったけれど、
「ジェネラル〜」を読んだら猫田師長は余貴美子さんの
イメージが強くなったのですが、いかがでしょうか。
★★★★
螺鈿迷宮
海堂尊著/角川書店
うわー、読み終えるのにものすごく時間がかかってしまった。
バチスタシリーズから3作目、とうとうあの氷姫こと姫宮が
生身の人間として登場しましたよ。
バチスタシリーズを読んでいる皆さん、姫宮をどんな人物と
想像していましたか?
私は氷姫のニックネームに感化され、美しくも冷たい
いわゆる「クールビューティー」な女性を想像していました。
これから読む方のために詳しい記述は避けますが、
とりあえず私の想像が外れていたことだけは明記します(笑)
冒頭にも書きましたが、今回はやけに読み終えるのに
時間がかかりました。
理由のひとつは主人公にあまり魅力を感じないせい。
バチスタシリーズと同じく、茫洋とした主人公に超・個性的な
脇役を混ぜる、というのがどうやら海堂さんの得意技のよう。
それがこの作品ではうまく機能しなかったように感じられるの
です。
話の大きな流れを自分がうまくつかみとれなかったようで、
なかなか頭に入らず苦労してしまいました。
この作品にも少しだけ田口先生や高階院長などが登場します。
ラストにはまたまた続編を予感させる記述があり、
当面バチスタシリーズは続いていきそうです。
そうそう余談ですが、冒頭の猫のシーンでかなり気をそがれました。
事実だとしても、知りたくなかったなぁ。
猫好きには目を背けたい一文でした。
★★★★
海堂尊著/角川書店
うわー、読み終えるのにものすごく時間がかかってしまった。
バチスタシリーズから3作目、とうとうあの氷姫こと姫宮が
生身の人間として登場しましたよ。
![]() | 螺鈿迷宮 海堂 尊 (2006/11/30) 角川書店 この商品の詳細を見る |
バチスタシリーズを読んでいる皆さん、姫宮をどんな人物と
想像していましたか?
私は氷姫のニックネームに感化され、美しくも冷たい
いわゆる「クールビューティー」な女性を想像していました。
これから読む方のために詳しい記述は避けますが、
とりあえず私の想像が外れていたことだけは明記します(笑)
冒頭にも書きましたが、今回はやけに読み終えるのに
時間がかかりました。
理由のひとつは主人公にあまり魅力を感じないせい。
バチスタシリーズと同じく、茫洋とした主人公に超・個性的な
脇役を混ぜる、というのがどうやら海堂さんの得意技のよう。
それがこの作品ではうまく機能しなかったように感じられるの
です。
話の大きな流れを自分がうまくつかみとれなかったようで、
なかなか頭に入らず苦労してしまいました。
この作品にも少しだけ田口先生や高階院長などが登場します。
ラストにはまたまた続編を予感させる記述があり、
当面バチスタシリーズは続いていきそうです。
そうそう余談ですが、冒頭の猫のシーンでかなり気をそがれました。
事実だとしても、知りたくなかったなぁ。
猫好きには目を背けたい一文でした。
★★★★
ナイチンゲールの沈黙
海堂尊著/宝島社
プロの作家に言うのは失礼を承知の上ですが、
確実に1作目より上手くなってます。
とてもこの作品が世に出る2作目とは思えず。
読んでいて唸ってしまった。
恐るべし海堂さん。
バチスタ手術に伴うスキャンダルから9ヶ月。
不定愁訴外来の田口にまたもや特命がくだされる。
今回は小児科患児の不定愁訴外来を行って欲しいというもの。
患児にはネグレクトが明らかな瑞人がいて、田口には荷が重い。
そんな矢先、瑞人の父親が殺される事件が起きて、
どういうわけかまたまたあの白鳥までがやって来た!
今回は新たなキャラクターがてんこ盛り。
警察庁から出向している加納に、地元警察の玉村、
看護師長の眠り猫こと猫田、将軍(ジェネラル)の異名を持つ
救命救急センター部長・速水などなど数え上げたらキリがない。
これがまたどれも実に魅力的に描かれていて、
後半にならないと白鳥が登場しないのだが、
そんなことも忘れてしまうほど。
(正直、今回は白鳥の影が薄いとも言えるか)
前作を読んでいなくとも今作を読めることは間違いないが、
やはり前作から読むことをおすすめしたい。
専門用語が難解なのはいつものこととして、
必ずや3作目があるであろうと期待させる終わり方。
そうそう、前作を読んだブロガー達の間でまことしやかに
囁かれていた「2作目は絶対白鳥&姫宮だよね」という予想は
今回大きく外れました。
またもやチラリとその影を現したにすぎない氷姫こと姫宮。
あなたは一体何者なの〜!?
★★★★★
気になることその1
白鳥の妻&娘
気になることその2
白鳥だけが知る兼業の弁護士って・・・?
あぁ、早く3作目を〜。
海堂尊著/宝島社
プロの作家に言うのは失礼を承知の上ですが、
確実に1作目より上手くなってます。
とてもこの作品が世に出る2作目とは思えず。
読んでいて唸ってしまった。
恐るべし海堂さん。
![]() | ナイチンゲールの沈黙 海堂 尊 (2006/10/06) 宝島社 この商品の詳細を見る |
バチスタ手術に伴うスキャンダルから9ヶ月。
不定愁訴外来の田口にまたもや特命がくだされる。
今回は小児科患児の不定愁訴外来を行って欲しいというもの。
患児にはネグレクトが明らかな瑞人がいて、田口には荷が重い。
そんな矢先、瑞人の父親が殺される事件が起きて、
どういうわけかまたまたあの白鳥までがやって来た!
今回は新たなキャラクターがてんこ盛り。
警察庁から出向している加納に、地元警察の玉村、
看護師長の眠り猫こと猫田、将軍(ジェネラル)の異名を持つ
救命救急センター部長・速水などなど数え上げたらキリがない。
これがまたどれも実に魅力的に描かれていて、
後半にならないと白鳥が登場しないのだが、
そんなことも忘れてしまうほど。
(正直、今回は白鳥の影が薄いとも言えるか)
前作を読んでいなくとも今作を読めることは間違いないが、
やはり前作から読むことをおすすめしたい。
専門用語が難解なのはいつものこととして、
必ずや3作目があるであろうと期待させる終わり方。
そうそう、前作を読んだブロガー達の間でまことしやかに
囁かれていた「2作目は絶対白鳥&姫宮だよね」という予想は
今回大きく外れました。
またもやチラリとその影を現したにすぎない氷姫こと姫宮。
あなたは一体何者なの〜!?
★★★★★
気になることその1
白鳥の妻&娘
気になることその2
白鳥だけが知る兼業の弁護士って・・・?
あぁ、早く3作目を〜。
チーム・バチスタの栄光
海堂尊(カイドウ・タケル)著/宝島社
刊行を心待ちにしていた作品。
東城大学医学部・神経内科医田口は万年講師。
不定愁訴外来を受け持ち、病院内からは「愚痴外来」などど
揶揄される日々。
そんな田口がなんの因果か病院長直々に依頼されたのは
病院内のエース、心臓手術専門の桐生が続けて起こした
術死の調査。医療事故なのか、それとも殺人なのか、
手術に関わったスタッフの聞き取り調査、
実際の手術の見学と思いつく限りの調査をするものの
これといった結果が見出せない。
そこで登場するのが厚生省の役人、白鳥。
論理で人をケムに巻き、本気なんだかふざけているのか
分からない。果たして事のカラクリはいかに―
第4回このミステリーがすごい大賞受賞作品。
とても作家デビューの作品とは思えない見事な出来栄え。
いやぁ〜、期待に違わずおもしろかった!
現役の医師が書いたと知り、医療用語が分かりずらいと
困るなぁと思っていたものの、そんなものはまったくの杞憂。
むしろ白鳥の発する専門用語の方が分かりにくい。
しかし、そこは田口を読者と同じ目線に立たせ、
田口の口から「どういう意味か」と問いただしてくれるので
サクサクと頁を進めることができる。
話は病院内に限られていて、手術中の死亡を扱っているので
キャラクター次第ではつまらない話になってしまいがちな
ところを、見事に登場する数々の人物像でカバー。
田口&白鳥コンビに目がいきがちだが、
実は高階&田口のコンビがいちばん際立っているのかも。
煮ても焼いても喰えない高階、好きだなぁ。
海堂さん自身が次回作もこのシリーズでいきたいと
答えているので、首をなが〜くして待ちたいもの。
★★★★★
海堂尊(カイドウ・タケル)著/宝島社
刊行を心待ちにしていた作品。
![]() | チーム・バチスタの栄光 海堂 尊 (2006/01) 宝島社 この商品の詳細を見る |
東城大学医学部・神経内科医田口は万年講師。
不定愁訴外来を受け持ち、病院内からは「愚痴外来」などど
揶揄される日々。
そんな田口がなんの因果か病院長直々に依頼されたのは
病院内のエース、心臓手術専門の桐生が続けて起こした
術死の調査。医療事故なのか、それとも殺人なのか、
手術に関わったスタッフの聞き取り調査、
実際の手術の見学と思いつく限りの調査をするものの
これといった結果が見出せない。
そこで登場するのが厚生省の役人、白鳥。
論理で人をケムに巻き、本気なんだかふざけているのか
分からない。果たして事のカラクリはいかに―
第4回このミステリーがすごい大賞受賞作品。
とても作家デビューの作品とは思えない見事な出来栄え。
いやぁ〜、期待に違わずおもしろかった!
現役の医師が書いたと知り、医療用語が分かりずらいと
困るなぁと思っていたものの、そんなものはまったくの杞憂。
むしろ白鳥の発する専門用語の方が分かりにくい。
しかし、そこは田口を読者と同じ目線に立たせ、
田口の口から「どういう意味か」と問いただしてくれるので
サクサクと頁を進めることができる。
話は病院内に限られていて、手術中の死亡を扱っているので
キャラクター次第ではつまらない話になってしまいがちな
ところを、見事に登場する数々の人物像でカバー。
田口&白鳥コンビに目がいきがちだが、
実は高階&田口のコンビがいちばん際立っているのかも。
煮ても焼いても喰えない高階、好きだなぁ。
海堂さん自身が次回作もこのシリーズでいきたいと
答えているので、首をなが〜くして待ちたいもの。
★★★★★
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